第40回管理栄養士国家試験を振り返る——合格率47.6%の背景と、aiyolabの対応
2026年3月27日、第40回管理栄養士国家試験の合格発表がありました。合格率は47.6%。5年連続の低下で、過去5年で最も低い数字です。
この記事では、第40回の結果を振り返り、出題傾向の変化と今後の対策のポイントを整理します。
合格率の推移
第36回(2022年)の65.1%を境に、合格率は一貫して下がり続けています。
- 第36回(2022年):65.1%
- 第37回(2023年):56.6%
- 第38回(2024年):49.3%
- 第39回(2025年):48.1%
- 第40回(2026年):47.6%
5年間で17.5ポイントの下落です。第38回から3年連続で50%を割り込んでおり、「2人に1人以上が不合格」という状況が定着しつつあります。
新卒全体の合格率も同様に低下しています。第36回では92.9%だった新卒合格率が、第40回では79.3%にまで下がりました。新卒でも5人に1人が不合格という状況です。
既卒の合格率はさらに厳しく、10%前後で推移しています。働きながらの受験がいかに困難かを示す数字です。
出題傾向の変化
第40回では、従来の試験とは異なるいくつかの特徴が見られました。
まず、化学構造式を使った問題が出題されました。「管理栄養士の国試で構造式を問われるとは思わなかった」という声がSNSでも見られました。暗記だけでは対応できない、理解力を問う出題が増えていることの表れです。
英語を含む問題も出題されました。選択肢に英略語の元となる英単語を問うなど、グローバルな栄養学の知識基盤を意識した内容です。
福祉分野からの出題も目立ちました。精神保健福祉法や児童虐待防止法が取り上げられ、栄養学の枠を超えた社会福祉の知識が求められています。
これらの変化は、第38回から適用された出題基準の改定方針と一致しています。ただし、合格率低下の要因は出題内容だけではありません。既卒受験者の比率増加や、受験者層の変化も影響していると考えられます。とはいえ、応用的な出題が増える傾向は今後も続く可能性が高いでしょう。
科目別の注目ポイント
受験者や現役管理栄養士の分析を参考に、科目別の特徴を整理します。
応用力試験(30問)は、複数の科目知識を横断的に使う問題群です。症例ベースで患者の背景を読み解き、適切な栄養管理を判断する力が問われます。ここで得点できるかどうかが、合格の分かれ目になりやすい科目です。
臨床栄養学(26問)は、疾患ごとの栄養管理の具体的な数値(エネルギー量、たんぱく質量、食塩量など)を正確に覚える必要があります。CKD、糖尿病、肝硬変、膵炎など、よく出る疾患のガイドラインに沿った目標栄養量を押さえておくことが重要です。
人体の構造と機能(26問)は、基礎医学的な知識が問われます。構造式の出題が象徴するように、丸暗記ではなく生化学や病態の仕組みを理解しているかが試されます。
公衆栄養学(16問)は、健康日本21(第三次)の目標値や、食事摂取基準(2025年版)の数値が頻出です。法律・制度の改正点を最新の状態で把握しておく必要があります。
第41回に向けてできること
合格率の低下が続く中で、いくつかの対策の方向性が考えられます。
過去問演習は引き続き重要ですが、単に正解を覚えるだけでなく、各選択肢がなぜ正しいのか、なぜ誤りなのかを理解する学習が効果的です。第40回の出題傾向を見ると、理解を伴った知識が求められる場面が増えている印象があります。
科目横断的な学習も効果的です。応用力試験で求められるのは、臨床栄養学の知識を公衆栄養学の文脈で使ったり、基礎栄養学の概念を応用栄養学の場面で応用したりする力です。科目ごとに分断して覚えるのではなく、知識のつながりを意識する学習が得点力を上げます。
最新のガイドラインや基準値のアップデートにも注意が必要です。食事摂取基準(2025年版)の変更点、健康日本21(第三次)の目標値、各疾患ガイドラインの改訂内容は、出題者が問いたくなるポイントです。
aiyolabの対応
aiyolabでは、第40回の全200問に解説を追加し、練習問題として利用できるようにしました。これで第28回から第40回まで、13回分・2,600問の過去問に対応しています。
各問題には、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ誤りなのかを含む解説がついています。AIチャット機能と組み合わせることで、解説を読んで疑問が生まれたら、その場で質問することもできます。
国試対策はaiyolabだけで完結するものではありませんが、移動中の隙間時間や、教科書を読んだ後の理解度チェックに活用していただければ幸いです。